早世した若き天才数学者
2013年、一人の若き天才数学者が31歳という若さでこの世を去った。彼の名は、長尾健太郎。
人は彼のことを「神童」とも「天才」とも「未来を嘱望された若手数学者」とも形容する。ただ一環しているのは、彼の頭脳力と、それに劣らな ...
愛する妻と抱くことの出来なかった我が子
この話は、誰にでも起こることであり、命の誕生というのがどれほど尊いものなのか、奇跡であるのかを感じてほしい。
そして愛する妻と、愛する子供をお持ちのお父さんは今ある現状を「当たり前」だと思わないでほしい。
私は未だに現 ...
父の視線
俺の父は、俺が6歳の時に死んでしまった。
ガンだった。
確か年齢は34歳で亡くなったと思う。
今思えばかなりの早死にだった。
あっけなく死んでしまったこともあるが、自分がまだ6歳と幼かっ ...
「最期まで笑顔で」誓った双子
私には双子の妹がいます。名前はあやか。
私たちはそっくりすぎるほどよく似ていて、両親もたまに間違えるほどです。
でも性格は全く違って、あやかは昔からとても活発で明るい性格でした。
いつも前向きで、運 ...
母が握りしめていたタクシー代
俺は母子家庭で育った。
当然ものすごく貧乏で、それが嫌で嫌で仕方がなかった。
だから俺はバカなりに一生懸命勉強して、隣の県の大きな町の専門学校に入ることができた。
そして俺は貧乏な母子家庭のくせに、 ...
意識不明の花嫁に呼びかけ続ける新郎
二人が知り合ったのは10年前。そこから交際をスタートし、2年目迎えた記念日に結婚を決意します。半年後の2007年3月、幸せいっぱいのカップルは結婚式をあげる予定でした。
式に向けて着々と準備を進めている最中、二人に思いもよ ...
猫に触りたいオウム
オウムのまいちゃんの家にやってきた、当時まだ子猫だったくうちゃん。
犬の散歩中に道路の反対側で泣いているのを発見したそうです。
すでに家ではオウムのまいちゃんを飼っていた飼い主さんは2人が仲良くできるか不安でし ...
素敵な先生
俺のばあちゃんから聞いた、ばあちゃんの小学生時代の話をする。
ばあちゃんの小学5年生の時の担任の先生、島田先生はとてもいい先生だったそうだ。
とても熱心で生徒思いの先生だったらしい。
そのころ、ばあ ...
天国から届いたバレンタイン
バレンタインデーを幾日か過ぎたつい先日、こんなニュースを目にしました。
アメリカ・アリゾナ州で暮らすデブラさんは、前の年の年末に最愛の夫・ランディさんを65歳で亡くしていました。
45年も連れ添った夫を亡くした ...
世界にたった一つのテディベア
アメリカから、こんなニュースが。
バージニア州で暮らすジョンさんのもとに先日、見知らぬ人からクマのぬいぐるみ、テディベアが届いたそうです。
テディベアに添えられていた手紙を読むと、手紙に書かれていた言葉に従いジ ...
盲導犬の最初で最後の抵抗
私がかつて知っていた盲導犬のサリーの話です。
サリーはとても頭のいい犬でした。
盲導犬としての訓練を優秀な内容で終え、飼い主さんのもとへ預けられました。
サリーは晴れた日も、雨の日も、嵐の日も、ご主 ...
サンキューと言い続けた黒人青年
これは今から30年近く前に、私の知り合いが実際に見た話だ。
その青年は、何度も何度も叫んでいたそうだ。
「サンキュー!サンキュー!」って。
その青年が叫び続けていたのは大通りの片隅、大勢の人が行きか ...
伝説のボディビルダー
2000年8月3日、一人のボディビルダーが39歳という若さでこの世を去った。
彼の名は、マッスル北村、本名、北村克己。
アジア人としては規格外のバルク(bulk, 筋肉の質感・量感)と怪力を誇った、知る人ぞ知る ...
祖父の手を握ると温もり
まだ幼い頃、祖父を慕っていた私はよく一緒に寝ていました。私は祖父のことをとても慕っていたし、祖父にとっては初孫ということもあってよく可愛がってくれていました。小学校は良好な関係でしたが、やがて中学に進学し中学三年になる頃には会話も少な ...
大切に飾られた小石
私の母の話です。私には三歳年下の弟が一人います。姉の私から見ても、とても人懐こく、優しい性格の弟は、誰からも好かれるとても可愛い少年でした。母は弟を溺愛しており、私は母の愛情が常に弟に向いているようで、いつも少し寂しい気持ちを抱えなが ...