とうちゃんの卵焼き



この前息子の通う保育園で遠足があった。

弁当持参だったのだが、嫁が出産のため入院していたので俺が作ることに。

飯炊くぐらいしかしたことないのに、弁当なんて無理!

嫁にアドバイス貰ったり、弁当の本を買い朝5時から弁当つくりをした。

案の定不細工な弁当が出来上がった。

申し訳ないと思いながらもそのまま持たせた。

夕方子供を迎えに行くと空になった弁当箱と手紙を渡された。

字は書けないはずなのに

「とうちゃんありがとう」

俺の似顔絵付きで。

先生が言うには、午後の外遊びの時間に

教室にこもって手紙をずっと書いていたんだと。

帰りの車中で「なんか食べに行こうか?」と尋ねると

「とうちゃんのたまご焼き食べたい!」と。

涙堪えるの必死だったよ。