【感動する映画】きみに読む物語



『きみに読む物語』のあらすじ

365通の手紙。白鳥の住む湖。-あの雨の匂い。想い出が少しずつ、きみからこぼれていく。だから、きみが思い出すまで、ぼくは読む。
憶えているだろうか。きみはまだ、17歳だった-。ある老人ホーム。初老を迎えてはいるが、未だに美しさを失っていないアリーは夢想に浸っている。そんなアリーに「もう寝る時間だよ」と優しく声をかける、デュークと名乗る一人の男。彼を見つめるアリーの目には、最愛の夫ノアが、デュークの姿と重なりあって写っている。

デュークが彼女の横に置いてあるノートを手に取る。そこには二羽の鳥の絵と、美しい女性の写真が飾られている。「これは誰なの?」と問いかけるアリーに対して、「それはアリー、君だよ」と答えるデューク。「これは本当に私なの?」と問い続ける彼女を見つめながら、デュークはそのノートを開きやさしく読み始めるのだった。語られるのは、1940年代のアメリカ南部の小さな町の、きらめくような物語。

レビュー

あまりに美しい愛のかたち
どんなに好きで一緒になったにせよ、若い頃の真っ直ぐな気持ちのまま誰かと一生添い遂げるのは、そうできうることではないでしょう。こんな風に連れ合いにストレートな「ラブ」を伝え続けるのは、我々日本人にとって易しいことではありません。ただ、いつか自分の死を自覚出来たときに、「なんだかんだあったけど、あいつと一緒になって、俺はしあわせだったなぁ…」そう思える歳の重ね方ができたら、それで充分ではないかなと思いました。ひとが人を愛する気持ちの尊さを思い出させてくれる、素敵な映画です。個人的には、あの未亡人にこそしあわせになってもらいたいと思いました…

きみに読む物語

ジャンル ロマンス
監督 ニック・カサヴェテス
主演 ライアン・ゴズリング, レイチェル・マクアダムス, ジーナ・ローランズ