友達を亡くしたことで生きていることのすばらしさを知る話



前に載っていた『たかし君』のクラスメイトだった者です。
4年前、当時小学6年生の11月のこと。貴嗣君は亡くなりました。突然の別れでした。
お葬式には、学校を抜けて6年生みんなで行きました。特別仲良かったわけではないけれ
ど、棺桶に入った、真っ白で冷たく眠っている貴嗣君を見たら、どうしようもなく涙がこみあげてきました。前まで元気に学校に来てたじゃない!どうして?どうして!?

初めて人の「死」を間近に見たときでした。お葬式の最中、『believe』を泣きながらみんなで歌いました。友達を大切にしていた貴嗣君にぴったりの歌です。
帰り道には、みんな涙でぐしゃぐしゃになっていました。
それから…私達の学年は、『心の優しい学年だ』と中学を卒業するまで言われ続けました。
それも貴嗣君のおかげです。友達の大切さ、生きていることの素晴らしさなど、たくさん、たくさん教えてくれたのです。
今、私はもうすぐ高校2年生になろうとしています。小学校からの友達はバラバラになってしまったけれど、貴嗣君のぶんまで、頑張って1日1日を大切に生きていきたい。
貴嗣君、本当にありがとう。