家族の泣ける話 父親の話

戸籍謄本で養子だと知ったとき慌てて親父に電話した

俺、戸籍謄本取った時に初めて自分が養子だったと知って、親父に慌てて電話で聞いたら
親父「え、そうなの?」
俺「え?違うの?」

親父「ん?・・・あぁ、そうだったわ。どっかで拾ってきたのがお前や。そんな事より晩飯はすき焼きやからさっさと帰って来い」
俺「あ、うん」


ガチャッで終わった。

俺が養子な事よりもすき焼きのがランク上らしい。

で、嫁と俺、どっちも子供出来ない体質だと診断されて、孫楽しみにしてた親父とお袋に言ったら
「どっかから拾ってきたらえーやん。お前もどこだっけ?拾ってきたんだよな?母ちゃんがどっかから持ってきたから放っておいたらでかくなりおったわ」
と軽く流した。

母ちゃんが不妊症だったらしく、嫁さんには笑って
「まぁ、子供おらんくても良いなら良いし、欲しいなら養子貰ってしまえば生む手間無いよ。一緒に暮らしてれば血が繋がってなくても似てくるもんだし。足臭いのもこの二人は一緒」
と笑い飛ばしてたのに嫁は救われたらしい。

という訳で、斡旋機関に登録し、今は3歳の娘が嫁と一緒に寝てる。
どうにも可愛くて仕方なくて、親父とお袋に
「お前ら甘すぎ」
と度々怒られてしまう。

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