家族の泣ける話

俺には6個下の弟がいます。

親が貧乏で金にがめつい見栄っ張りな母。
酒に入り浸り酔うと暴れる父。
どちらもあてにならない親だった。

俺はそんな親が嫌で高校卒業とともに
就職して実家を離れた。

弟は進学をして高校卒業後は俺のところから大学へ通っていた。
大学のお金は奨学金で自分でなんとかしていた。

特に面倒を見ていたわけではないが、
食事と生活やその他に学校でかかる費用とか
ほんと最低限ではあるけどやってきたつもりだった。

そしてこの春、卒業して今日家をでていった。
朝ご飯を作りなんの会話もなく、いつもと変わらなかったが帰ってくると一人で凄く寂しく感じた。

シャワーを浴びてベッドに目をやると手紙が置いてあった。

兄ちゃんへ

4年間、あっという間だったけど
めちゃくちゃお世話になりました。

毎日ご飯を作ってくれて
困ったときはすぐ助けてくれて
そのお陰で自分はここまで来れました。

もう毎日味の濃さが変わる味噌汁は楽しめないのかなぁと思うと少し寂しいです。
でもチャーハンは大好きでした。

恥ずかしいから長々とは書かないけど
兄ちゃんには感謝しきれません。

ありがとうございました!!!

こんな手紙を読み終えた俺は一人で泣いていた。
咽び泣くってぐらい(笑)

兄弟で特に深い会話はしなかったけど
最後の最後で泣かされるとは思いませんでした(笑)

これから頑張ってな
とそれだけメッセージを送り今日はホクホクした気持ちで寝ようと思います(笑)

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