父親の話

ビジネスマンから息子への手紙

カナダ人のビジネスマンだったG.キングスレイ ウォードは、起業家を目指す息子に30通の手紙を書きました。原題は「Letters of a Businessman to His Son」です。その一部をご紹介します。

親愛なる息子へ
 私は、あなたがこの秋、セントアンドリュース大学への入学を
許可されたことを述べた手紙を受け取ったことがわかった。私が
あなたがこの傑出し、すぐれている大学へあまり入りたくないと
思っていることを知って少し驚いている。
 私は、多くの他の若者は、このエリート大学に入るというチャ
ンスに飛びつくが、かなりのお金が必要だったり、地理的な制約
があったり、不十分な学業成績だったりするため、不運にも大多
数の人はそこに所属しないだろうということを思い切って言って
みる。

 幸運にも、あなたにはこれらのどれもが関係ないにもかかわら
ない、つまりこれらの多くのことがそろっていながら、あなたは
この機会に消極的であることは、私を少し動揺させて、悩ませて
さらに少し心配した状態にもさせている。
 自分の息子を本人のやる気が無い方向へ強いるのは、父親の役
目ではない。多くの息子は私が考えているよりも、自分の人生を
この方法により干渉されている。私があなたに指摘したいのはこ
のことだけだ。私たちは、みなこの世界をたった一度だけ生きて
いる。だから、それを最大限に生かしなさい。
 35歳、45歳、55歳の私が知っている人々は私に、「私は本当に
人生においてよい機会を失った」と言う人が多い。彼らの90%は、
なぜ人生は通り過ぎたのか、なぜ何も成し遂げられなかったのか
を正当化する言い訳を持っていて、残りの10%は、正直に彼らは
若いころに彼らの前にあった試練の人生を受け入れなかったと正
直に認めている。

 私は、多くの場合、拾い上げる勇気を除いて、こてが彼らの道
に投げられたとき、すべてのことがそろっていたので、これらの
人々を気の毒に感じている。
 生活の変化や生活習慣や時間の使い方を必要とする新しい機会
に直面すると、ときどき多くの人々は受けてたったり受け入れる
ことができない。私が経験したもっともつらいことは、小さな街
にあった私の家を離れ、知り合いが誰もいない千マイル離れた大
きな都市に行ったことだ。しかし、私にとって成功への通り道に
すぎなかった。それは恐ろしくさびしい通り道なので、私はそれ
を憎んでいたけれど、私は、自分自身によって、自分のために設
定した目標がいつも前方にあった。そして少なくともそれに挑戦
するためにこだわっていた。そういった試練は私の全生活を変え
ていった。

 あなたが、今直面していて、この新しい学校で取り組もうとし
ている試練は、あなたの人生の交差点であり、もしあなたが多く
を要求するということで統計的に立証された成功への確実な道で
ある新しい道に足を踏み入れることを試みることさえできないの
であれば、あなたはすでにとても若い年齢で今から20あるいは30
年後に人生は私の前を通り過ぎていったということになるであろ
うパターンにすでにはまってしまっているということだ。
 
 もっとも忠実なあなたの愛する父より

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