幸せな猫の一生



僕はご主人様に拾われました。

毎日、おいしいご飯をくれました。

外で汚れたら、お風呂で洗ってくれました。

いつもいっぱい遊んでくれました。

たまにイタズラして怒られました。

けれども、すぐに頭を撫でて許してくれました。

ご主人様が泣いて帰った時、僕が慰めました。

そしたら、いっぱい僕を抱きしめて、いっぱい泣いていました。

いつも、ご主人様の布団で寝かせてもらいました。

いつも、ご主人様の温かさが伝わって来ました。

ある日、僕の体が痛くなって、ご主人様は夜中に走って病院へ連れて行ってくれました。

病院で先生のお話を聞いて、ご主人様は泣いていました。

家に帰っても、ご主人様は泣いていました。

だから僕はまた、ご主人様を慰めました。

そしたら、ご主人様は僕を抱き締めて、

「ごめんね、ごめんね」

と、いっぱい泣いていました。

数日後…僕は体が動かなくなりました。

ご主人様は僕を抱き締めて、また泣いていました。

いつもより、いっぱい僕の名前を呼んでくれました。

ご主人様、何で泣いているの?

また僕が慰めました。

僕は…少し眠くなりました…。

ご主人様がもっと強く抱き締めてくれました。

ご主人様の温かさがいっぱい伝わって来ました。

ご主人様…僕が起きたら、またいっぱい遊んでください。

僕はすごく幸せです。おやすみなさい。

僕は…眠りに就きました…。